私たちの遺伝子は果たして利己的なのだろうか

世界的に有名な動物行動学者リチャード・ドーキンスは、生命を「利己的な遺伝子が作り出した乗り物」であると表現し、世界に衝撃を与えました。彼の発表から40年、その影響は日増しに強くなり、心理学、歴史学、社会学、そして私たちの生命観、人生観にまでドーキンスの思想が浸透してきています。私たちは遺伝子レベルから利己的なのか、道徳や愛は究極的に無価値なのか?
最近の知見を踏まえ、考察していきたいと思います。北岡光太が担当します。

米イエローストーン国立公園の間欠泉
 さて、今回からは、ドーキンスが作り上げた進化論的世界観についてまとめていきたいと思います。ドーキンスは生命個体を生存機械、遺伝子の乗り物と表現し、遺 ...
利己的な遺伝子
螺旋に心が惹かれる理由とは?  幼い頃、よく玩具を買ってきてはベイごま遊びをしたものです。力強く引いた紐の勢いでこまに回転が加わり、安定的に回り続ける ...

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