GCODEへようこそ

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 GCODE(ジーコード)に関心をもっていただき、ありがとうございます。

 GCODEは、英語の『Global Campaign to Overcome Darwinism and Evolution』の略で、意味は『進化論克服のためのグローバルキャンペーン』です。なぜ、進化論を地球規模で克服しなければならないのでしょうか?

 それは、上のキャッチフレーズにありますように、人類社会を蝕む病根に進化論があるからです。

 それを理解し、GCODEという運動の意味を理解していただくために、以下の順で説明していきます。

  1. 日本の悲惨な現状と問題提起
  2. 進化論の具体的問題
  3. さまざまな立場を超えた連帯の提案
  4. GCODEの基本的立場
  5. GCODEの取り組みとHPの案内

 最後までお読みになれば、現代にGCODEという運動がなぜ必要か理解していただけると思います。

1.日本の悲惨な現状と問題提起

 本項目では、人類社会の諸問題の断面として、日本社会の抱えている悲惨な現状をみたうえで、その根源に何があるのかを一緒に考えていきましょう。

 日本社会の現状は、一言で言うと「いのちの危機」のピークに達していると表現できます。

 根拠となる数字を確認しましょう。

毎日少なくとも2人の青少年が自殺

 2021年の日本の自殺者数は2万830人、このうち小学生から大学生までの青少年の自殺者が804人。毎日少なくとも2人の青少年が生きる希望を失い自ら命を絶っています。

 2020年度の小中高校のいじめ認知件数は51万7163件。近年小学校でのいじめが急増しています。SOSを発していたにもかかわらず、猫を虐待するかのようにさんざん虐められ辱められて、2021年3月、公園で凍死体で見つかった旭川中二女子の事件はあまりにもかわいそうであり、衝撃的でした。しかし、これは氷山の一角にすぎないという恐ろしい現実です。

いじめ

 親が幼い子供に暴力をふるい、食べさせないなどの児童虐待も全国で頻発しています。全国の児童相談所が2020年度に対応した虐待相談件数(速報値)は20万5029件。初めて20万件を超え、30年連続で最多を更新しています(2021年8月27日発表)。

 自殺もいじめも、虐待も、先祖から紡いできた貴重な命が軽く扱われている風潮の現れであり、日本は未だかつてない「いのちの危機」に瀕していると言えます。

 科学技術が発達した先進国である日本で自殺が多いのはなぜでしょうか?

 いじめ、児童虐待も増え続けているのは、なぜなのでしょうか?

物質主義の波に飲まれた日本社会

 まず弊害が指摘されているのは物質主義です。物質主義とは精神的なものよりも物質的なものを価値視する生き方、価値観です。簡単に言えば、人生の目的はお金、冨だという生き方。物質主義は世代交代とともに利己的個人主義の価値観に陥らせ、家庭が衰退したというのが一般的な分析です。

 例えば、日本は敗戦後、戦前の価値観が間違っていたから戦争に突き進んだのだとして、それを一気に全否定する方向に向かいました。戦前は家族共同体が機能し、地域とのつながりも強くありましたが、戦前のものはすべて悪とされ喪失、国民全体が精神的なアノミー(無秩序)状態に陥ったのです。

 その精神的な空白を埋めるようにアメリカから入ってきた一つの大きな流れが、物質主義です。高度経済成長の波の中で人々はより多くの富を得て、いい家に住み、カッコいい車に乗り、いい服を着て、美味しいものを食べて楽しく暮らすことが善だと当たり前のように信じるようになっていったのです。有名大学を経て大企業に入ったり、医者などになって高収入を得たり、投資によって手早く巨額の富を得るなどして競争に勝った「勝者」、それ以外は「敗者」という考え方が常識のようになっていきました。

 宗教、哲学、道徳などの精神文化の中核にある人間の尊厳を貶め、富の多さなどで人間の価値が決まるような見方が支配的になっていったわけです。

 このような物質主義が浸透し当たり前のようになっていく中で、「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」で描かれた、仲の良い3世代家族というのは急速に少なくなり、祖父母とは同居しない核家族が普通になっていきます。さらに、核家族でも親子、夫婦の間に壁ができ、会話が無いなどの「抜け殻家族」が急増しているというが日本の現状です。愛を育む場所が本来の家族ですが、愛の無い、互いに関心の無い、冷え切った家族が急増してしまったことが、今日の「いのちの危機」の背景にあると考えられます。 しかし、戦前の価値観が崩壊した後も、さまざまな宗教が発展したり、学校でも道徳が教えられたりする流れがあるのに、なぜ物質主義が世代交代とともに人々の心をそこまで蝕んでいったのでしょうか?

物質主義を強固に支えている進化論

 今まで述べてきましたように、物質主義の特徴は、① 精神的なものを軽視 ② 利己的個人主義 ③ 人生は勝ち組になるか負け組になるかの競争-に要約できます。これらの見方、生き方が今の日本人を支配しているわけですが、この見方、生き方を「科学的に正しい」とお墨付きを与え、根底から強固に支えている世界観が存在するのです。実はその世界観とは進化論なのです。

 進化論は日本では常識であり、そこまで問題視することに違和感を感じられる方もおられるかもしれません。しかし、日本の常識は世界では違います。科学超大国の米国では、2019年の世論調査でも進化論を支持する人は54%。キリスト教の立場から反対する人も多いですが、米国では1993年から巻き起こったインテリジェント・デザイン理論(ID理論)の運動がインパクトを与えています。これは科学者たちの強力な運動で、進化論は証拠に合っていないばかりか、人類の文化文明に有害な作用を及ぼしていると主張しています。

チャールズ・ダーウィン

 ID理論は非常に良い内容なのですが、日本の主要メディアの偏向のために日本にはまともに紹介されたことがありません。日本では進化論支持が80%と高く、それはメディアの責任が大きいのです。日本人は重要な情報を知らされてないのが現実です。

2.進化論の具体的問題

 本項目では進化論という世界観が私たちの文化文明の根底のところでどのように有害な作用をしているのかを概観した後、日本社会で具体的にこどもたちにどんな風に影響を与えているのかをみていきます。

進化論はどのように有害な作用をしているのか

 進化論のキーワードは「偶然」と「生存闘争」です。進化論を手短に言えば、「偶然能力を獲得し、生き残る」ということを長い世代をかけて繰り返してきたこと。

 このような絵は教科書やテレビでもおなじみですが、チンパンジーのような類人猿の時代から、世代交代を繰り返す中で、偶然に偶然が重なって人間になったと説明します。

人類の進化

 例えば、四足歩行する類人猿の中に直立歩行するものが偶然現れた、と。直立歩行するものは、しないものに比べて生き残るのに有利で、生き残ったというのです。しかし、この直立歩行し始めた人種の子孫に偶然に、脳が大きくなるなどより優れた能力をもったものが現れ、前の人種との間の生存闘争に勝ち、生き残った、と。こういうことを繰り返して私たちが最後に登場したというのです。そして今なおそのような進化を続けているというのです。

 そもそも人類は宗教、哲学、道徳などの精神文化を通して、宇宙と私たちの究極の原因を模索してきました。多くの宗教はその究極の原因を神と呼んできました。そして、多くの先人が純粋で謙遜な心で、美しい森羅万象を味わう中で大きな感動と喜びを感じ、これら宇宙と自然、生き物、人類を創造した存在が「私」をどれだけ愛しているかを悟る境地にまで至っています。

 そのような境地に至るのはクリスチャンに限ったことではありません。日本でも親鸞は歎異抄の中で「阿弥陀の五劫思惟の願をよくよく按ずれば、ひとえに親鸞一人のためなりけり」という言葉を残しています。ビッグバンから138億年かけた神の悲願を深く考えてみれば、それは「私」一人を創造するためであったという意味です。それは、神は「私」一人だけを尊び慈しみ愛しているのではなく、すべての人間一人ひとりを尊び慈しみ愛しているということを意味します。

 これに対して、進化論は創造者あるいは神を「なきもの」にすることで人類の精神文化に対して破壊的に作用しているのです。人間もすべての生き物も偶然の産物だといって、創造を否定しますから、創造者の愛は見えません。創造者を排除したり、敵対する態度でその愛が見えるはずがないのです。そして、進化論は有利か不利か、勝者になるか敗者になるかという生存闘争が自然を支配している法則だと言って、利己的で愛のない生き方を助長しているのです。このような価値観のもとでは、人間の尊厳性は貶められます。

 また、臨死体験を研究して、死後の世界、霊や魂の存在を認識する科学者も増えてきていますが、進化論者、唯物論的科学者は人間の体も心もすべて起源は物質にあるとして、死後の世界や霊の存在を否定しています。「死後の世界があり、霊が存在する」ことを認識すれば、他人のいのちも自分のいのちも軽々しく扱えないはずです。

 しかし、進化論者たちは死後の世界や霊を非科学的とタブー視し、「心も愛も脳という臓器の産物」と喧伝し続けます。そうすることで、人間が「愛とは」「神は存在するのか」といった本質的な世界について考えないように仕向け、他人のいのちよりもいかに自分が生き残るかに必死にさせてしまう時代的空気を創り出しているのです。

 さらに、進化論(ダーウィン主義)はマルクス主義やフロイト主義など他の唯物思想を下支えしています。別途詳述したいと思いますが、マルクス主義やフロイト主義は現代の過激なフェミニズムなどの家庭破壊思想につながっているのです。

 進化論支配から脱却し進化論を克服しない限り、日本をいのちの危機、道徳的危機から転換させる道はありません。

子どもたちに人間の価値を下げる見方を植え付け

 それでも「進化論がそんなに問題?」とピンと来ない方もおられるかもしれません。具体例をあげましょう。一つ目は子供たちがこの価値観で教育されているという事実です。

 教科書の進化論の記述は、理科や生物という科目だけではありません。歴史の教科書の最初のほうの「人類のあけぼの」といったページでは、類人猿から猿人、原人、旧人、新人と進化を遂げてきたことがしっかりと印象づけられています。

 教科書の進化論だけの記述は進化論という仮説が確立されたものであるかのように権威をもたせ、日常生活のすべての情報を規定します。人気テレビ番組、児童書、インターネットなどありとあらゆる方向から、子供たちは進化論だけを紹介し支持する情報を洪水のように浴びせられています。

 本来、子どもたちは多くの生き物を通して神秘的な世界、親子の愛のストーリーなどに感動しながら多くのことを学ぶことができるはずですが、生き物の話を通して進化論という物的な見方だけが子供たちの心に浸透させられているのです。

 例えば、日本では『ざんねんないきもの事典』が子供たちにベストセラーになっていますが、この本は、いきものは全部偶然の積み重ねで進化してきたから、「ざんねんなからだ」「ざんねんな能力」「ざんねんな生き方」になっているとして、多くのいきものを「ざんねん」と決めつけています。

 それだけではありません。いきものどころか、「人間もざんねん」と、人間の価値を下げるような価値観を植え付けています。実はこのような見方というのはチャールズ・ダーウィン著『種の起源』に由来しています。

 親が子供に対して、「あなたはたまたま生まれてきた、ざんねんな存在」と教えられることを願うでしょうか。しかし、科学の名のもとに、人間蔑視のマイナス的な影響を与え続ける進化論教育が展開されているのが実情なのです。

「いのちの起源」に答えられない道徳教育

 人間の本質は利己的であり、生存闘争によって進化発展してきたと教え続けられれば、利己的個人主義の人間になっていきます。これは一人ひとりの命を尊ぶ価値観とは真反対の教育であり、いのちを虫けらのように死に追いやるいじめや児童虐待、DVなどの背景にあると考えます。

 小中学校では道徳教育も重視されていると聞きます。道徳よりももっと本質的で深い内容が宗教ですが、「私たちのいのちはどこからきたのか?」という宗教・道徳における最も根源的な問いに答えられないのが今の教育の現実です。なぜなら、目に見えるモノを扱う科学だけが信頼できるという、科学信仰が強い空気の中で、◆ 人間は下等な動物から進化してきたのであって、神から創造されたのではない ◆ 神による創造というのは科学未発達の時代の考え方 ◆ 心も愛もすべて進化論で説明できる―などと説く進化論が科学の名のもとに教育を支配しているからです。

 「人間は偶然の産物なのか創造されたのか」「創造されたとしたら、創造者は神なのか」―これらは人生を左右する重要なテーマであり、進化論批判も含め子供たちには考えるための情報が公正に与えられるべきです。しかし、進化論という間違った科学が一方的に教えられ続け、子供たちは目に見えない世界についても考える選択肢が奪われているのです。

いじめっ子は大人の真似をしている

 いじめが減らないのはなぜでしょうか?

 2011年に深刻な大津いじめ事件が発生し、その反省の上に立って「いじめ対策推進法」が制定されましたが、いじめは右肩上がりで増えています。

 『いじめと探偵』の著者、阿部泰尚氏は「子供は大人の世界を真似ていじめを行っている」と書いています。大人の代表は学校の先生ですが、多くのいじめ事件において子供がSOSのシグナルを送っているのに真剣な対応をせず悲劇に至っています。先生や学校がいじめの「重大事態」を知りながら真剣な対応をしないのは、いじめを容認したに等しい状況です。また、神戸の小学校で教諭たちが一人の教諭をいじめるという事件が起きていますし、会社などでの大人のいじめも多発しているといいます。結論的に言えば、多くの大人が進化論的、唯物的な価値観に陥っており、大人たちが子供に対して、「力こそ正義」「弱肉強食」「生存闘争」の生き様を見せているため、いじめは、子供たちがそれを真似ることで起き続けている悲劇なのです。

 大人の世界でいかに進化論が浸透しているか。それを象徴するのは、『サピエンス全史』『ホモ・デウス』という進化論を前提にした本が世界3500万部以上のベストセラーになっているという事実です。『ホモ・デウス』はAIとバイオテクノロジーでデウス(神)のレベルに進化したものたちと、取り残された無用者階級に分かれるという未来予測を通して、「生存闘争」「適者生存」という非情な価値観を植え付けています。進化論を批判する本は書店で見かけることは少なく、進化論は「重力の法則」のように正しいとみなされているのが現実です。

 進化論は「敗者は淘汰されてきたし、これからもそうだ」というメッセージを送りづづけています。いのちを軽く扱う進化論が私たちの文化文明を支配する限り、いじめは増え続け、真面目で純粋な子どもたちがつらく孤独な死に追いやられていく恐れが強いのです。それだけでなく、児童虐待、DV、自殺や家庭倫理衰退、人種差別、麻薬、自然破壊などが深刻化する流れを変えることはできません。昨今、相次ぐ自暴自棄的な無差別殺人事件は私たちに警告を発しているのではないでしょうか。青少年たちがこのまま進化論の害毒に一層さらされていくということは、未来世代に今以上に大変な世界を残してしまうことになります。

3.「さまざまな立場を超えた連帯」の提案

 日本の現状に焦点を当てて書いてきましたが、キリスト教が強い米国をはじめとする世界も似た構図です。物質主義にさらされる中で、無差別殺人、テロ、人種差別、薬物汚染、自殺、家庭衰退などの深刻な問題が起きていますが、その病根に進化論があるのです。進化論が人類を支配し続けており、このままなら人類は暗い未来を迎えることになります。GCODEは宗教・宗派、思想、科学などのさまざまな立場の方が次の原則を元に協力していくことを呼びかけます。

 ① 進化論に反対、克服を支持し、そのための活動で連帯
 ② 宗教・宗派、思想などの立場を超越
 ③ 進化論に反対する根拠は多様であっても、その互いの立場には干渉しない

「設計され創造された」との理解で一致可能

 では、どのような点で連帯できるでしょうか。一つは、上記の進化論が作用していのちの危機、道徳的危機が強まっている流れを今こそ180度変える必要があるとの認識ですが、もう一つは科学的なアプローチによって得られる結論です。人間を含めすべてのいきものが偶然に進化してきたのではなく、宇宙が偶然にできあがってきたのでもなく、人間を含むすべての生き物も宇宙も設計され創造されたという理解です。

 これはID理論の運動の成果によるところが大きいですが、人間を含むいかなる生物の体も、よく調べると精巧な情報システムになっており、偶然の積み重ねで存在するようになったと考えるのは無理で、設計され創造されたとみるのが最も納得がいくということです。私たちのいのちの根源は単なる物質や下等動物ではなく、創造者が明確に存在するということです。

 iPhone(アイフォーン)も情報システムです。電源をオンにしてインターネットにつながることで検索したり、ユーチューブを視聴したり、メッセージを交換したりして、地球的な大きな情報システムの中で、私たちが便利さを享受しています。

携帯電話の進化
Phone evolution from cellphone to newest generation smartphone. Isolated on white background.

 iPhone(アイフォーン)は数字が増えた新製品が発売されますが、全部技術者が新しい機能を搭載させるために、情報を加えたり、書き換えたりするなどしたことは素人でも分かります。「情報は知性に起源がある」というのは誰でも経験的に知っている宇宙の原理みたいなものです。一つひとつの生き物、人間も調べれば調べるほど精緻な情報システムであることが分かりますから、そのような情報システムがあてずっぽうの偶然の積み重ねでできたと考えるのが無理で、「設計された」「設計図に基づいて創造された」「設計者がいる」と考えるのはきわめて自然で合理的なのです。

 例えば、蝶は受精卵から幼虫になり、あるとき幼虫は蛹を経て蝶になりますが、蛹の中で幼虫としてもっていた体の構造は溶けて、蝶の体の構造が現れてきます。つまり、幼虫の時代には幼虫ための情報が現れていたのが、蛹という段階で蝶のための情報に基づいて体がつくられていくわけで、2つの設計図が展開しているのです。

ペレイデスモルフォ

 受精卵 → 幼虫 → 蛹 → 蝶と展開していくための情報はすべて受精卵(DNAとそれ以外の部分)にありますが、時間経過とともに2つの設計図が段階的に見事に展開していきます。これがあてずっぽうの偶然の過程で出現したという説明は何ら説得力がありません。設計図と設計者が存在するということです。

受精卵の中に「ドミノ式全自動プログラム」

 人間の受精卵が母親のお腹の中で赤ちゃんに成長して生まれていく過程も偶然など考えられない驚異的な過程です。両親から遺伝情報を引き継いだ受精卵は細胞分裂を繰り返します。そして、一部の細胞たちが心臓をつくれと指示するメッセージ物質を放出し、それを受け取った細胞たちがまず心臓を形成。

 今度は心臓が肝臓をつくれというメッセージ物質を出し、肝臓ができてきます。心臓や肝臓は別の臓器ができるようにメッセージ物質を出し、メッセージ物質の放出がネットワークのように展開してすべての臓器がつくられ、赤ちゃんの体が形成されていきます。

受精卵

 iPS細胞の発見でノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥博士は、これをドミノ式全自動プログラムに従って展開していると的確に表現しています。メッセージ物質のタイミングや濃度が少し違っていては次に進めないので、それは一つのドミノでも倒れなければ次に進まないからです。このように展開していくすべてのもとの情報は最初の受精卵という情報システムに由来しているわけです。

 このような驚異的な事実を子供たちに教えることは重要です。子供たちは私たちのいのちはお母さんがお腹をいためて産んでくれたことに加え、私たちが安全に健康に生まれ、さらに生まれた後のことまで考えて創造してくれた存在に思いを馳せることができるからです。

 では、宇宙はどうでしょうか?

 ホーキング博士や多くの物理学者は無から物理法則によってできてきたと説明しています。しかし、物理学、宇宙科学が解明した事実を冷静に科学的にアプローチしていったときに、やはり見えてくるのは宇宙も段階的に創造され、地球は人間を含む生命のために特別に準備された星だということです。ID理論派のギエルモ・ゴンザレス博士は地球を「特権的惑星」と表現しています。

宇宙から見た地球

 ですから、地球上での生命の出現以降も含めると、138億年前のビッグバンから段階的に地球が創造され、地球上で下等の生物から段階的創造がなされ、最後に人間が創造されたということです。宇宙と人間を創造した存在をID理論の科学者たちは「知的デザイナー」と呼んだりしていますが、「グレート・クリエーター」と呼ぶこともできるでしょう。

 ここまでは共通認識となり、共通の土台となり得る内容だと考えます。宇宙、地球、生き物、そして人間も設計され創造されたのにもかかわらず、進化論という間違った有毒な世界観が教科書に書かれ、常識化していることを打破し、克服していく世界的な運動が今こそ必要です。ここにおいて宗教、思想、科学などさまざまな立場を超えて連帯できると思います。

4.GCODEの基本的立場

 しかし、ただ、宇宙と人間は創造されただけなのでしょうか?

 本項目ではこの点についてGCODEの基本的立場を述べておきたいと思います。

 創造された宇宙、自然を通して人間は無数の感動と喜びを与えられています。人間の親が生まれてくる赤ちゃんのために玩具なども準備しますが、その動機は愛です。この宇宙、自然と人間の設計図は宇宙創成前に存在しており、創造の結果、人間に無数の感動と喜びが与えられているということを考え合わせたときに、「グレート・クリエーター」の創造の動機と目的は愛だったということが最も腑に落ちる見方です。進化論のゆえによく見えませんでしたが、「138億年の創造」にはとてつもない愛が隠れていたのです。ですから、「グレート・クリエーター」による138億年かけた宇宙的愛によって人間は生まれてきたという結論が導かれます。

 それなら、「グレート・クリエーター」とはいかなる存在でしょうか?

 科学的方向から見えてきた「グレート・クリエーター」は、宇宙や人間をただ創造した存在ではなく、宗教や哲学が探してきた神を指し示しているのではないかと考えるのは無理のない洞察であろうと思います。

 ニュートン、アインシュタインら偉大な科学者は神の存在と創造を証言してきましたが、現代科学の第一線に立つ科学者も「神」を洞察しています。山中伸弥博士も「細胞を見ていると、こんな凄いものはやっぱり神様にしかつくれないな」と述べておられます。戦闘的進化論者リチャード・ドーキンスは「神は妄想である」と豪語しますが、進化論の虚構が明らかにされた今、神はリアルであり、実体的存在であることを堂々と言える時代になったと言えます。

 私たち一人ひとりの命はなぜ尊いのでしょうか。ここでまとめたいと思いますが、GCODEでは、科学的な多くの事実から、① ビッグバンを最初とし、人間をゴールとして、138億年かけて段階的に創造されてきた ② 地球やすべての自然、動植物は人間を生かすためだけでなく喜ばせ、感動を与えるために創造された ③ 人間一人ひとりは宇宙的愛から生まれた存在であり、宇宙に替えることもできない尊い存在-ということを主張します。

桜の花

 真摯な眼で美しい景色を見て感動するとき、138億年かけた段階的創造にまで思いはせると、その感動の景色に私たち一人ひとりへの無限の愛が込められているということを発見できるのです。若い時代に、自然の美しさの奥に秘められたそのような愛に感動したとき、その感動は一生忘れることができない珠玉の経験になるはずです。このような宇宙的な愛を実感しその感動を分かち合う青少年が増えていくならば、いじめや虐待などは大きく減っていくものと考えます。

 進化論に支配された科学はそのような感動から青少年を遠ざけ、思考を停止させ、選択肢を最初から奪い、愛なき生存闘争の世界に追いやってきました。しかし、今は時代が違っており、宗教者と科学者が力を合わせて「神による創造の真実」を解明して、世に示していける時代を迎えているのです。アインシュタインの名言を思い起こしましょう。

 「宗教なき科学は不完全であり、科学なき宗教は盲信である。」

 多くの先人の努力の土台の上に、科学と宗教の立場から人類の英知が結集して真実を探して人類を善導する時代が来ていると、GCODEは考えます。

 いじめや虐待が無い、正直者がバカを見ない、感動と喜びがあふれる世界を子供たちに残すために、宗教・宗派、科学者の方々、あらゆる思想、立場を超えて協力していきませんか?

5.GCODEの取り組みとHPの案内

 本項目ではGCODEが進化論克服のために重視している、いきものについての青少年教育を紹介した後、ホームページをご案内します。

 GCODEがまず力を入れているのが、『ざんねんないきもの事典』に対する連載コラム『ざんねんどころか感動に満ちたいきものたち』やそのレクチャーです。『ざんねんないきもの事典』で扱っているいきものを調べていくと、偶然の積み重ねで進化してきたのではなく、「設計図に基づいて創られた」ということが合理的に推察されます。そして、それぞれのいきものを創造した動機、目的を検討していったときに、今まで感じられなかったような愛と感動が味わえるのです。

 ですから、いきもの、自然は愛を学ぶことができる教科書です。いきものを通したこのような創造的な教育は、子供たちの心を自由に大きく育てるものと思います。

 進化論(自然選択説)を提唱したチャールズ・ダーウィン(1809年2月12日~1882年4月19日)と同じ時代に生きて、進化論を批判したのは、昆虫記で有名なアンリ・ファーブル(1823年12月21日~1915年10月11日)。彼は昆虫記の中で「私のまわりを見ていても、こういう厄介な理論にもっとも共鳴している人々は、自分で自然を見ることのもっとも少ない人々である。何も見ない者がもっとも大胆なことを言う」と進化論を信じる人々を批判しています。つまり、自然を「生存闘争」という歪んだ眼で見るのではなく、素直な眼で見ることが重要だということです。自然をよく観察したり研究すれば感動が多いし、それを通して真実に迫る大きな助けになります。

 長い趣旨文を読んでいただき、誠にありがとうございました。まだまだ小川のような流れですが、未来の希望のために、皆様とご一緒にGCODEが大河になっていくよう努力していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

それでは、ここでGCODEホームページの全体像をご紹介します。

GCODEホームページガイド

 当ホームページにはこの趣旨文に加えて以下のコンテンツがあります。

ざんねんどころか感動に満ちたいきものたち

 趣旨文でも説明しましたが、子供たちの間でベストセラーになっている『ざんねんないきもの事典』では、多くのいきものを「ざんねん」と決めつけます。果たしてそうなのでしょうか。具体的に見ていくと「偶然にできた」というのはあり得ないばかりか、「設計され創造された」ということが見えてきて神秘的な感動を与えられます。

 なお、記事の執筆者がレクチャーも行っていますので、聞いてみたいという方はご連絡ください。

地球いきいきダイアリー

 日々の生活の中で出会ったいきものや景色などの感動の話をシェア(共有)していただけるコーナーです。貴方の家族の猫や犬についても、道端で出会った花に癒された話、面白い形の雲の写真でもなんでもかまいません。感動は優しい心を生み出します。優しい心の輪が広がっていけば、いじめ、動物虐待や自然破壊を抑制していく力になっていくものと信じます。

コラム

 GCODE研究員が執筆する連載コラム記事。具体的には、地球環境問題が今の対処療法的取り組みでは解決され得ないことを示すとともにその思想的根本にメスを入れる連載『地球環境問題と進化論』、戦闘的進化論者リチャード・ドーキンスの思想について考察する連載『私たちの遺伝子は果たして利己的なのだろうか?』、科学者たちが神に対してどのような信仰観をもち科学的な法則を解明するに至ったのかを考察する『神を信じた科学者たち』で、どれも読みごたえのあるシリーズです。

研究

 コラムで扱う内容より専門的なレベルにも迫る連載記事。進化論の間違いを論証するとともに、「人間の起源」「生命の起源」などのテーマについて進化論によって隠されていた真実を読者の方々と一緒に探っていく連載『進化論が隠してきた真実』、生物の分子レベルの構造やしくみを取り上げながら、偶然かデザインかを考える連載記事『生命科学が明らかにしたデザインの存在』を掲載中。

インテリジェント・デザイン理論とは

 1993年、アメリカ西海岸のリゾート地に、カリフォルニア大学バークレー校のフィリップ・ジョンソン法学教授の呼びかけで、進化論に疑問を持つ優秀な科学者たちが結集。彼らが進化論を代替する理論として提唱したのが、インテリジェント・デザイン理論(ID理論)です。科学者たちはID理論を武器に、インターネット革命の波に乗ってアメリカを中心に旋風を巻き起こしていきます。GCODEはID理論を土台として真実に迫りたいと考えており、この欄では、ID理論とは何かを詳しく解説しています。

動画

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